“柳川に縁があり人懐っこく直木賞作家である檀一雄のご紹介です。 “

こんにちは、HACOメンバーです。今日は柳川市ゆかりの作家であります、檀一雄に関して紹介しいと思います。

柳川名物、川下りコースの掘割沿いにも檀一雄をしのび文学碑が建立されています。

文学に興味のある方、ない方を問わず檀一雄の破天荒と呼べ奔放で闊達な生き方に、今の時代では肯定されにくい人間臭さから、今の時代が忘れてしまい置き去りにしている生命力を感じてみてはいかがでしょうか?

檀一雄の足跡

檀一雄は1912年、山梨県南都留郡谷村町(現在の都留市下谷)で生まれました。檀家の本籍地が柳川にあり、柳川藩の普請方を勤めた家柄でもあります。祖父の実家が柳川にあることから、父親の退職を機に1914年、柳川へ。その後も不意に柳川の存在を思い出したように帰郷し続けました。(柳川・立花伯爵家16代当主である立花和雄との親交も深く、柳川滞在時には「御花」の離れに宿泊するのが常だったとか。)

しかし彼は安住なる言葉と無縁の如く、何かを希求し彷徨うように各地を転々とする人生を送ります。

日中戦争が起これば入隊し大陸へ出征しますし、軍務終了後も帰国せず満州を旅したり、帰国しても再度、今度は陸軍報道班員として再び大陸へ渡ったりと時代背景もあったでしょうけど本当に多忙な人生です。

女性関係も忙しい人で、それらは作品としても残されています。

結婚、死別(連作小説)「リツ子・その愛」「リツ子・その死」

再婚、愛人との関係「火宅の人」(映画にもなり檀一雄最大のヒット小説)

見方は色々あるでしょうけど、人間味ある人間臭い時間を生ききったのではないでしょうか?

とにかく、取り上げればキリがないのが檀一雄の足跡であり非常にエネルギッシュです!

檀一雄の交友関係

檀一雄は、東京帝国大学経済学部に入学することで当時、又はその後に日本の文壇の第一線で活躍する人らと出会い交流が始まります。

友人の中でも懇意にしてたのが太宰治です。敗戦後に戦前の価値観が引っ繰り返る混乱期の中、新しい価値観に枯渇した人々の熱烈な支持、後押しを受けることになるのが「無頼派」と呼ばれることになる作家らです。

他の文人が戦中の自身の活動と向き合い沈黙し続ける中、自身らが自らの言葉を積極的に敗戦直後の日本に放ったのです。

顔ぶれは檀一雄、太宰治、坂口安吾を始めとした一癖も二癖もある作家たちです、皆さんも彼らが書いた小説をお読みになったことがあるのではないでしょうか?

余談になりますが、女優の「檀ふみ」さんは檀一雄の娘さんです。

「走れメロス」の誕生の裏話

「走れメロス」は太宰治の作品で、作品を通し「人を信じきれるか、出来ないか」が底流を流れていると思います。実はこの作品の誕生には、檀一雄とのエピソードが関係していると言われているんです。

それは通称「熱海事件」と呼ばれている、熱海での出来事です。

太宰治は、熱海で執筆活動中でした。そんな折、檀一雄の元に内縁の妻から「太宰が、お金が無くて困っている、お金を届けて連れて帰ってきて」と頼まれ、お金を用意し熱海に到着したまでは良かったのですが・・・

金銭を払った二人は余りのお金で酒、料理、女と遊びふけり気が付けば、借金を抱えた状態に逆戻りです。

今度は太宰治が金策に行くといったきり、待てども暮らせども戻って来ません。そして東京へ戻ると案の定、井伏鱒二と将棋を指しているではないですか。檀一雄が太宰治に怒りを露にすると、太宰の真骨頂が出ます。

「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」

待つ身は怒りと苛立ちがあるが、待たせる身は相手を心配し罪悪感に蝕まれる、これを辛さの天秤にかければどちらがが重いのか?

人生は簡単に割り切れない出来事が存在しますよね!

檀一雄は後日、自身の著書「小説 太宰治」で「走れメロス」についてこう語っています。

私は後日、「走れメロス」という太宰の傑れた作品を読んで、おそらく私達の熱海旅行が、少なくともその重要な心情の発端になっていはしないかと考えた。あれを読むたびに、文学に携わるはしくれの身の幸福を思うわけである。

参照:岩波現代文庫「小説 太宰治」檀一雄(著)P127

二人はとてもいい友人だったのでしょうね。

檀一雄文学顕彰碑

生命力溢れるエネルギッシュな人生を送った檀一雄。その足跡に触れてみたくなった方は、ぜひ


住    所:福岡県柳川市新外町
アクセス方法:西鉄柳川駅からバスで10分、徒歩で10分
連 絡 先 :0944-72-7111

※毎年2月頃に檀一雄供養祭が、9月23日には檀一雄文学顕彰祭が行われている。

就労継続支援A型事業所HACO

所在地:柳川市城隅町22-16(うなぎ屋本店さま前)
電話番号:0944-85-8175
営業時間:9時~17時
定休日:日曜、祝日

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